山口−島根−鳥取−岡山


下関−真庭市湯原温泉駐車場 415.7km



「花の命は短くて 苦しきことのみ 多かりき」は、下関にも縁のある林芙美子が好んで色紙に書いたことばであるが、「悲しきことのみ」がよりしっくりするように思いつつ、まぁ、「おもしろきこともなき世に おもしろく」ってことで、さてさて旅に出ようかのう…

通勤時間帯は避けるつもりだったし、ちょっとした用事もあったので、のんびり出発するつもりだった。
前日に荷物のほとんどを車に積み込んだのだが、出発直前になってGPSデータロガーが見当らないことに気がついた。他のものであれば途中で購入してもよいのだが、安いものでもないし、最初から軌跡を記録しないと意味がないので、探し出さねばなるまい。さんざん探して、これは荷物を一旦すべて降ろそうと、地図やガイドブックを入れた箱を移動させると、箱と椅子の隙間からひょっこりデータロガーが出てきたのだったが、探索を開始してから30分以上経過していた。
というわけで、出発は10時ちょっと前。のんびりし過ぎた気がするが、まあよかろう。目的地は、いくつか候補はあるが、走りながら考えることにしよう。


いくつかの候補を素通りして、目的地を湯原温泉に決定したのは、安木市の道の駅あらエッサだった。この道の駅は、最近できた施設らしく、まだ新しくて、きれいだ。あらエッサに到着したのが、18時を過ぎていたのだが、食事その他で時間を浪費し、湯原温泉を目指して出発したのが、18時45分。で、湯原温泉到着が20時。
湯原温泉まで辿り着けたとしても、目当ての露天風呂には暗くて道に迷ってしまうのではないかと思っていたのだが、難無く発見。露天風呂はダムの近くなのだが、ダムが温泉街のすぐ近くにあるとは思っていなかった。
駐車場に車を止め、ブラブラと露天風呂を偵察すると、何人かの入浴客がいた。もうしばらく待つことにして車に戻った。


車の中にいても暑くて息苦しいので、30分もがまんできずに露天風呂へ。
湯原温泉の露天風呂 砂湯はさすがに西の横綱だけあって、よい温泉だったな。空を見上げると北斗七星が見える。あちらには月が出ている。岩に座ってボンヤリしていると、風が吹いて涼しい。24時間利用可能で、無料だし。


12日早朝に撮影

暗くてよく分からないが、30代くらいの女性もいるな。タオルで前を隠している。出ていく時にはお尻が丸見えだったな。
時間がたつにつれ、人も多くなってきた。といっても、15人くらいだったかな。女性も多いが、やはり昼間よりも暗い夜が安心できるのだろう。バスタオルを巻いたまま湯船に入っている人もいるが、湯船まではバスタオルを巻いていても湯船ではタオル無しという女性もいた(別の湯船にいたし、暗かったので詳細は確認できなかったが…)。


いやいや、満足した。また来たいものじゃのう。湯原温泉willcom の圏内であれば、もう文句はないんじゃがのう…