知床


3時46分、起床。目が覚めたのだから仕方がない。ちょっと早いが、温泉に行くことにした。ホテル「地の涯」の敷地内にある露天風呂、岩尾別三段の湯が無料で開放されている。
知床は鹿が多い。ウトロの市街地からほんの少し離れた場所でも鹿を見たが、進むにつれその数は増えていく。岩尾別温泉までに十数頭の鹿を見た。
ホテルの駐車場はほぼ満車だった。宿泊客だけでなく、羅臼岳への登山客が車を止めているようだ。なんとかスペースを見付けて駐車し、露天風呂に行くと、誰もいない。


湯船が三段になっていている。すぐ上は駐車場だが、すぐ下は川が流れていて雰囲気はよい。ホテルが管理しているのだろう、比較的きれいだ。
しばらく温泉を楽しんで知床五湖へ出発。国道234号との分岐まで戻る途中に鹿の群(10頭なのか、5頭+5頭なのかわからないが)がいた。この時間帯が活動の活発なのかもしない。
5時ちょっと前に知床五湖の駐車場の手前に到着した。それまでに40頭くらいの鹿を見た。で、駐車場だが、

車の中で待っていてもつまらないので、道の駅に戻ることにした。鹿が多いな。

道の駅で朝食をすませ、今後の予定を考えたりして、再び出発した。途中、鹿の数は明らかに減っている。10分前くらいに到着すると、8台の車が閉鎖が解かれるのを待っていた。
閉鎖はほんの少し早めに解除され、駐車場に入ることができた。ビジターセンターは7時30分に開館している。知床五湖には高架木道が設置されていて誰もが利用できる。しかし、の地上遊歩道を利用するためには、ヒグマの活動時期によって異るのだが、この時期はビジターセンターでレクチャーを受ける必要がある。すぐにレクチャーを申し込んだ。最初のレクチャーは7時40分から、VTRで注意事項等の説明を受ける。主な内容は、植生の保護とヒグマの対処についてだ。ヒグマへの恐怖を植え付けるVTRが終了すると、係員から、ヒグマが1週間前に目撃されているとか、朝一番はヒグマを目撃することが多いとか、補足の説明がある。そして出発する。


レクチャーを受けた人が同時にスタートするので、最初は小学校の遠足のような列になっている。
二つ目の湖、四湖くらいになると程良くばらばらになってくる。三湖、二湖と進み、最後には高架木道に合流する。

高架木道は、万里の長城のように続いている。

夷狄の侵入を防ぐため電気柵も設置されている。

鹿も安心してくつろいでいるようだ。

しかし、知床五湖はなんだか肩透かしだったな。地上遊歩道の利用料金250円を払って五湖すべてを見る必要はないだろう。高架木道だけで十分ではないかな。まぁ、約2往復の行程と高架木道とで100頭以上の鹿を見れたが、鹿マニアというわけではないし… しかし、1日で見た鹿の数としては、奈良公園を除けば文句なしの一位だ。
カムイワッカ湯の滝への道は規制されていて、もし行くのであればシャトルバスを利用しなければならない。ビジターセンターの前のバス停からもバスは出ているのだが、チケットはここでは購入できず、もっと手前の知床自然センターで購入しなければならないのも面倒だし、カムイワッカ湯の滝自体も規制されていて途中(一の滝)までしか行けない。もういいや(温泉部だけど)。とりあえずウトロに戻ろう。


フレペの滝
知床自然センターから片道1kmの遊歩道の先にあるのだが、これもたいしたことないなぁ…

オロンコ岩の頂上から撮影

知床峠

国後がこれほど近いとは… 風が強い。


相泊温泉


海岸にポツンとある無料の温泉。とりあえず男女は別になっている。ちょっと熱めだったがよい温泉だった。見物に来た人がいたが、見世物じゃねぇ!

瀬石温泉

相泊温泉から羅臼方面に後戻りして瀬石温泉に行ったが、水鳥の羽根が浮いていたり、ちょっと汚れていた。早々と退散した。服を着ていると一家族が見物に来たが、見世物じゃねぇ!

熊の湯
羅臼からさらにウトロ方面に後戻りして熊の湯。ここは、雰囲気はよかったが、熱かった。女湯はちゃんと塀で囲まれていたし、女性にも入りやすいのではないかな。

熊の湯近くの羅臼ビジターセンター。シャチの骨格標本が一押しのようだ。この施設の近くに間欠泉があるので行ったが、期待したほどではなかった。50分に1回、吹き上げるのだが、見た人はその時間を遊歩道入口のノートに書き、後から来た人はノートに書かれた時間か次の時間を予想して間欠泉を見に行くのだ。

羅臼


国後

純の番屋