札幌ドーム、ファウルボール訴訟、5月20日に二審判決

もともと設置していたネットを臨場感を高めるために撤去した後に起こった事故だったと記憶している。危険だと判断したからこそネットを設置していたのだろう。それを撤去したのは、臨場感のためなら死んでもいいと考えたのではなく、代替の対策で十分安全が確保できると考えたのだろう。危険であると認識していながらその対策が注意喚起のアナウンスだったとしたらあまりにお粗末ではないだろうか? ファウルボールへの対応が遅れるであろう老人や幼児は内野席への立ち入りを禁止する、酔うと注意力が低下するだろうからビールの販売を禁止する、試合に集中するために鳴り物入りの応援を禁止する、それくらいのことはするべきではないかな。まぁ、あれもこれも禁止するよりもネットを設置するべきだと思うんだがなぁ…

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<ファウルボール訴訟>失明女性との和解協議決裂 札幌高裁
毎日新聞 2月26日 22時42分配信

 札幌ドームで2010年8月、プロ野球を観戦中にファウルボールが当たり右目を失明した札幌市の30歳代の女性が、北海道日本ハムファイターズなどに計約4660万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、5回目の和解協議が26日、札幌高裁(佐藤道明裁判長)であったが、協議は決裂し、5月20日に判決が言い渡されることになった。

 原告側代理人によると、原告側は責任の所在を明らかにすることや安全対策の改善などを求めてきたが、球団側と主張が折り合わなかったという。

 この訴訟を巡っては、原告側が「球場の安全管理に欠陥があった」と主張し、球団側は「場内アナウンスなどで注意喚起した」と反論。1審・札幌地裁判決は原告側の訴えを全面的に認め、球団などに計約4200万円の支払いを命令。球団側は不服として控訴した。

 高裁は昨年10月、双方に和解を勧告。当初1月29日に予定されていた判決を延期し、協議を続けていた。【山下智恵】