賛成の反対なのだ

公用車の使用が特権であれば国民の理解を得られないだろうと思う。
政務官を擁護する人々は、特権ではなく、車内でも職務を執行することが目的であり、政務官の職務を遂行するうえで必要であると考えているのかもしれない。しかし、そうであれば、家族とはいえ民間人を機密情報を扱う可能性がある場所に入れるべきではないだろう。
あるいは、セキュリティを確保することが目的であると考えているのかもしれない。しかし、そうであれば寄り道などしている場合ではないだろう。襲撃などを避けるために移動のルートや時間はランダムに変更して行動を予知させない必要がある。
公用車を使用する目的が何であれ、不慮の事故で子どもにもしものことがあればその補償も問題になりそうだ。
というわけで、ルール上禁止すべきだと思う。

公用車の使用は特権ではないことを前提にしたが、政務官を擁護する人々の中には特権であるかどうかは問題ではないと考える人もいるかもしれない。使えるものは何でも使えばよい、子育てが優先と考える人もいるかもしれない。
で、ぼんやり考えたのだが、もし仮に、公用車の保管場所から政務官の宿舎までの経路上に運転手の自宅と保育所があり、運転手が自分の子どもを自宅でピックアップし保育所まで連れて行った場合も擁護されるのだろうか。運転手の場合は特権というよりも役得という言葉がふさわしい気がする。役得は特権よりもなんだかずるい感じがする。運転手は非難されるのではないかと思うのだが、どうだろう?