NTT、ストップ安

政府主導のドコモ値下げでNTTがストップ安、国の保有分約4800億円が吹き飛ぶ
「菅官房長官が強硬に主張した『携帯電話料金は4割下げる余地がある』発言にドコモが従った結果、株式市場に混乱がもたらされています。」

日経平均株価は前日比で230円安。そのうち190円が通信株で下落したそうだ。

ソフトバンク携帯子会社のIPO、どうなるのだろう?


日経平均株価は「東証1部に上場する225銘柄を選定し、その株価を使って算出する株価平均型の指数」だが、225銘柄の株価を単純に合計して225で割っているわけではない。

昔々、株券には額面があった。額面が50円の銘柄よりも額面が500円の銘柄が株価が高く、もし単純な平均であればその変動の影響は大きい。そこで、額面が50円の銘柄にあわせるために、額面が500円の銘柄の株価は 1/10 で日経平均株価を算出した。額面が廃止された現在も「みなし額面」として存在する。

除数も 255 ではなく、26.993。採用銘柄が入れ替わった場合がわかりやすいだろう。例えば、A社100円、B社100円、平均100円。B社をC社に入れ替える。A社100円、C社200円、平均150円では指数の連続性が保てない。そこで除数を2ではなく3に修正する。採用銘柄の入れ替えだけでなく、株式の分割や併合でも修正は行われた。

さて、みなし額面は、NTT 250、KDDI 25/3、ドコモ 500、ソフトバンク 50/3。株価をNTTは 1/5 倍、KDDIは6倍… で計算すると、合計は 5,122.85 円。26.993 で割ると、189.78 円というわけだ。