復活祭なので暦のことを考えた

西暦325年、ニケア公会議において復活祭は春分の次の満月の後の最初の日曜日、春分は3月21日と決められた。ところが、ユリウス暦の1年は平均で365.25日、地球が太陽の周りを1周する約365.242日より長く、約128年で1日のズレが生じる。16世紀後半には天文学的な春分と3月21日とのズレが10日になり無視できなくなったためローマ教皇によりグレゴリオ暦が導入された。閏年を置くタイミングを見直し、さらに天文学的な春分が3月21日になるように調整したのだ。

春分の次の満月の…」というのはユダヤ暦を使わないためだと思うが、どれだけユダヤ人は嫌われているのだろう。春分だの満月だの精度を求めるような姿勢を見せるのであればたとえば「満月の3日後」のようにピンポイントで日付を指定するのが自然だと思う。曜日で指定すると1週間の幅があり、なんだか気持ちが悪い。キリスト教徒が日曜日を特別視するのはわかるが、それは日付より重要なのだろうか。どうせ日付は毎年移動するからもう日曜日でいいやという感じかな。だったら4月の第1日曜日とかで良いではないか。