上川支庁−十勝支庁


道の駅あさひかわ−道の駅おとふけ 339.4km




大雪山黒岳(1,984m)に登るつもりで早めに出発し、層雲峡の公共駐車場に車を止めた。トイレもあるし、夜間に閉鎖されることもなさそうなので、ここで車中泊することもできそうだ。層雲峡ビジターセンターで情報収集の予定だが、開館まであと30分待たねばならない。セイコーマートで買い物をしたのだが、国立公園という理由なのだろう、セイコーマートのマークやロゴがオレンジ色ではなく茶色だったので最初に車で通過した時は気が付かなかった。登山客に対応するためか、開店時間が手書きで5時からに変更されていた。
層雲峡ビジターセンターでは高さが4mのヒグマの剥製が迎えてくれる。登山客をビビらせて、登山を断念させようという作戦だ。今現在の経験値では黒岳の登山は無理だということは十分自覚していたし、事前に北海道は高緯度なので実際の標高に 1,000m をプラスして気象条件を考えなければならないと聞いていたが、それだけの装備がないこともわかっていたので、せめて引き返す勇気だけは人一倍持とうとしていた。しかし、ヒグマの剥製で引き返すわけにもいかない。こちらにも作戦があったのだ。黒岳ではロープウェイとペアリフトが7合目まで連れて行ってくれる。徒歩にロープウェイとペアリフトを組み合わせて行ける所まで行く、金で問題を解決しようという作戦だ。とりあえずは5合目まで徒歩で往復のつもりだったが、無理であればロープウェイで降りる、あるいは、ロープウェイで登り、徒歩で降りるなどいくつかのパターンを考えていた。

黒岳登山口

えっ、ここから登山口まで 6.5km ? 引き返えそうかと考えたが、登山口から山頂までの距離であろうと考え直して、登山道へ入っていった。5合目まで2時間30分の予定だ。登山道は狭く、最初からかなりの勾配だ。しばらく進むと、登山道に水が流れている。足元が非常に悪い。スニーカーがズルリと滑る。水が流れているのはこの場所だけでなく、続いているようだ。登ったとしても、降りるのは危険だな。ちょっと無理だな…
しばらく考えたが、引き返す勇気を発動した。引き返す途中にもう一度ビジターセンターでウダウダしていると、係員が登山客に赤岳かどこかのお花畑について今月前半の雨のためスパッツが必要なんて説明していた。引き返してよかったのだ、と自分自身に言い聞かせた。
ホテルが設置した誰でも自由に利用できる足湯があったので、そこで今後の予定について考えた。次の日の予定を前倒しするしかないのだが、情報が不足している。ここは前に進む勇気が必要だ。何かあったとしても命までは取られないだろうし、前に進もう。その前に層雲峡の残りのスポットを片付けておこう。

入浴するはずだった黒岳の湯


流星の滝、銀河の滝


大函



三国峠とか然別湖とか他にもいくつかあったが、霧と霧雨にため一旦停止だけって感じですませた。



鹿の湯

然別峡野営場にある無料の露天風呂。(裸のおじさんがいたので、露天風呂全体は写せなかった。)地図ではちょこっと北に出ている部分だ。ラミネート加工された分析表が掲示されていたが、お湯は緑色でコケも浮んでいるし、管理は不十分な感じだ。すぐ横を川が流れていて、気分はよいのだが、ちょっと残念だな。それと川の水はきれいだが、冷たいので注意が必要だぞ。

芽登温泉

地図では東に行き、北に回り込んでいる部分だ。芽登も遠かったな。芽登温泉へは未舗装路を3km走行しなければならない。源泉かけ流しで500円は高くないが、アクセスを考えると、もう一度来たいかと問われてもちょっとなぁ…

ここは露天風呂がウリのようだが、男女別の内湯から露天に出ると、露天風呂は混浴だ。


芽登は足寄町なんだなぁ… 足寄といえばあの歌手だが、ファンというわけではないし、道の駅に行くか…