無罪取り消し審理やり直し命じる

ラジオでニュースを聞いていると「1審の審理は被害者に対する十分な配慮に欠けていたとして、無罪判決を取り消し、審理をやり直すよう命じました」と報じていた。配慮に欠けていたことを理由に判決を取り消すのはなんだかおかしい。
ニュースは、


11日の2審の判決で福岡高等裁判所の鬼澤友直裁判長は「被害者の証言の信用性を否定した1審判決にはさまざまな疑問点があると言え、事実誤認の疑いがあると言わざるをえない」と指摘しました。
そのうえで「1審判決がこのような判断に至ったのは被害者に対する十分な配慮に欠け、証言を適切に評価するための審理が不足していたことにあった」などとして無罪判決を取り消し、福岡地方裁判所で審理をやり直すよう命じました。


と続いた。
であれば、「事実誤認の疑いがあるとして、無罪判決を取り消し…」とすべきだろう。ぼんやりと聞いていて、被害者に配慮して有罪にすべきという理由で差し戻されたと誤解する人もいるかもしれない。最初にそう思い込むとニュースを最後まで聞いても誤解したままかもしれない。