ワクチン

昨年、無料のクーポンを使って風疹ワクチンを接種した。
話題になる前は、体調が悪ければ外出は控えるし、もし自分が感染したことに気づかずに他人に感染させたとしてもワクチンを接種していない相手にも責任があるだろうと思っていた。しかし、妊婦が感染した場合の赤ちゃんへの影響、またワクチンを接種しても十分な抗体ができない人もいるということを知り接種を希望したのだ。
自治体に連絡、クーポンの受領、医療機関の予約、抗体検査、ワクチン接種という流れだったが、接種を受けた病院では検査、接種は1ヵ月に1日(第1月曜日)のみの実施、接種は検査の1ヶ月後、すでに予約枠がいっぱいで翌月に回されたりして、自治体への連絡から接種が終わるまで3ヵ月以上必要だった。でも、接種後にいったい何が変わったのだろう?
ワクチンを接種しても抗体が十分でないことがある、のであれば自分も抗体が十分でない可能性が当然ある。つまり他人に感染させる可能性は引き続きあるので、安心できない。ワクチンを接種しようがしまいが、抗体があろうがなかろうが、体調が悪ければ今後も外出は控える。いったい何が変わったのだろう?
で、考えたのだが、抗体検査をすっ飛ばしていきなりワクチン接種で良いではないか。必要がない人に接種はできない、税金を無駄に使えないという理屈かもしれないが、抗体検査抜きで全員に接種すればトータルの経費は安くなりそうな気がする。1回の通院で済むのであれば接種を受ける人も増えて集団免疫効果も高くなるかもしれない。そして、希望者には接種の後に抗体検査を実施して抗体値を確認すれば、少なくとも安心はできるだろう。


(他の医療機関のことは知らないが)1ヵ月に1日のみ、第1月曜日というのは病院の都合が優先されているのだろう。月曜日は担当医の診療日だから。月に1回、第1月曜日は自治体に提出する書類を作成する時間を確保するためかもしれない。月に1回は仕方がないかもしれないが、月曜日は振替休日、ハッピーマンデーで休みになることがあり、接種が遅れることもあるので避けるべきではなかったか。前年度の4月の第1月曜日は1日、1月は6日、年度の初日や新年の仕事始めであるため接種をあきらめた希望者もいたかもしれない。
担当医の通常業務とワクチン接種は分けるべきだ。抗体検査の前に医師の問診が必要なのだが、ワクチン接種は別枠というわけではないので他の通院患者と一緒に待たなければならない。さんざん待たされて2分程度の問診、そして検査の受け付けで手続の後にまた待たされる。とにかく待ち時間が長かった。通常のルールの中で対処しようとすればそうなるのだろうが、それは病院の都合だ。病院は人も物も金も削られて余裕がないと言うかもしれないが、もしそうなら実施機関になることを断れと思う。断らないのならもう少し工夫しろ。たとえば、予約の時間帯を限定してワクチン希望者をそこに集中させる、 9:00-9:10、11:00-11:10 … はどんなに他の患者が待っていても順番を無視してワクチン希望者を優先して対応するとか、できないか? 373床の総合病院では無理なのか?