ドル円 昨年3月26日以来 1年ぶりの110円台

財務諸表や決算書ではマイナスの記号として「△」が使われる。ところが新聞の株式欄では「△」は上昇を意味する。まったく逆だが、下落を意味する「▼」も同じ紙面で使われているので混乱はしない。しかし、ドル円相場で円高を「△」で、円安を「▽」で表現するのはやめてほしい。「△」はドル高だと思ってしまう。

1ドルが109円から110円に上昇した場合は円安だが「 ▽1円」はどう見てもおかしいだろう。素直に考えれば上昇しているのだから「△1円」だろう。もし、キャベツ1玉の価格が109円から110円に上昇した場合は「▽1円」で「キャベツは1円の円安」ではなく、「△1円」で「1円のキャベツ高」あるいは「キャベツは1円 高」だろう。キャベツをドルに置き換えれば、「△1円」で「1円のドル高」だ。

とりあえず「△」「▽」の記号はやめて、漢字で「円安」 「円高」にしてくれ。「ドル高」「ドル安」でなくてもいいから。