米團治「私は旧暦が世界基準になればなぁとかなり本気で考えています」

「時代は下り、明治維新―。『西洋化』の名の下に太陽暦(西暦)が採用されました。ご承知の通り、西暦はクリスマス(イエスの誕生日)の8日後の割礼(ユダヤ教の儀式)の日を年始と定めているので、暦が1カ月ほど早まったのです。ところが、四季折々の歳時を旧暦の日付のまま行うようになったので、季節と歳時がずれてしまいました。すなわち3月3日に桃は咲かず、七夕は梅雨の真っただ中という無惨な現象が起き、今に至っているのです。(昔と同じ時期に行っているのは唯一、祇園祭だけ!)」https://pr.kyoto-np.jp/campaign/nwc_2019/message/culture/k07.html

 

「昔と同じ時期に行っているのは唯一、祇園祭だけ!」、五山の送り火は?

祇園祭山鉾巡行は旧暦6月7日、14日だったが、明治10年以降は、明治10年の旧暦6 月7日、14日に該当する7月17日、24日に固定された。なお、吉符入りは旧暦5月20日だった。一方、五山の送り火は、旧暦7月16日に点火されていたが8月16日に変更された。

 

もし全世界で旧暦が採用された場合、時差があるため地域によって日にちがずれたり月名が異なったりするのでややこしいことになりそうだ。

たとえば、世界標準時2023年5月19日15時53分が朔の瞬間だが、9時間の時差がある日本では20日0時53分、20日が旧暦の4月1日だ。8時間の時差がある中国では19日23時53分、19日が旧暦の4月1日だ。

月名が異なるのは2017年に例があったそうだ。二十四節気の中気で何月であるか決まるのだが、2017年の大暑は、日本では7月23日0時15分。朔が7月23日 18時46分。大暑を含む月が6月なので7月23日が旧暦の6月1日。中国では22日23時15分が大暑なので、22日までの月が6月。中国の旧暦6月は、日本の旧暦閏5月。

地域によって日にちがずれたり月名が異なったりするのだが、世界基準になりえるのだろうか?